コートジボワール保健省とAfrican Mothersを含む日本企業4社がMoU締結し、同国での母子デジタルヘルスケアを推進

2025年8月20日から22日にかけて横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の期間中、African Mothers株式会社(以下:African Mothers)は、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、TOPPANホールディングス株式会社(TOPPAN)、豊田通商株式会社(豊田通商)とともに、コートジボワール保健・公衆衛生・国民皆保険省と「コートジボワールにおける母子ヘルスケアDX推進に向けた協業に関するMOU」を締結いたしました。

なお、African Mothersはキャスタリア株式会社の100%子会社です。

1.背景

コートジボワールは、西アフリカにおける経済大国である一方、妊産婦および新生児の死亡率は依然として高い水準にあります。その要因として、妊娠・出産に関する正しい知識が母子手帳などを通して妊産婦に十分に行き届いていないことや、病院で母子に関する情報が体系的に管理されていないことなどが挙げられており、母子保健の改善が急務とされています。

このような状況では、助産師が過去の診療情報に基づいた適切な指導を行うことが難しく、デジタル化による医療データの一元管理が解決策として期待されています。

2.今後の予定

今後、デジタル母子手帳を中心とした保健指導の仕組みの整備や、関連アプリケーション・システムの企画・開発を4社で進めていきます。その後、同国政府や関連機関とも連携しながら、都市部においてデモ版の導入と有効性の実証を行い、中長期的には、対象地域を拡大し、蓄積された医療データの利活用や他のヘルスケア事業との連携を図ることで、持続可能な母子健康保健サービスの提供を目指します。

3.African Mothersの役割

本プロジェクトにおいて African Mothersは、モバイルアプリの開発と保健データの実装・運用面を担います。
親会社であるキャスタリア株式会社がこれまでモバイルラーニングやヘルスケア領域で培ってきた知見を活かし、現地のニーズに即した実用的かつ持続可能なソリューションの提供を進めてまいります。


母子手帳アプリケーションのUIイメージ*1

*1: 写真はAfrican Mothersがタンザニア向けに提供しているアプリの画面

【関連リンク】



■ TICAD9について

TICAD(アフリカ開発会議)は、日本政府がアフリカ諸国や国際機関と連携して開催する国際会議です。
2025年8月に横浜市で開催された第9回TICAD(TICAD9)では、「アフリカとともに成長する未来」をテーマに、産業・教育・医療・文化など多分野での連携強化が図られました。

公式サイト:https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/

■ African Mothers 株式会社について

African Mothers株式会社は、アフリカにおけるデジタル母子保健事業を専門とする、キャスタリア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:山脇智志)の100%子会社です。社外取締役には、広島大学大学院医系科学研究科教授・新福洋子氏を迎え、タンザニア連合共和国にて、スマートフォンアプリ「Taarifa za Mama(スワヒリ語で“ママの記録”)」の開発・展開を進めています。

URL:https://www.castalia.co.jp/service/african-mothers

■ キャスタリア株式会社について

キャスタリア株式会社は、「教育×ITで社会課題を解決する」を理念に掲げ、モバイルラーニングプラットフォーム「Goocus」を開発・提供しています。独自のプログラミング教育教材と合わせ、日本国内のみならず、中東・アフリカ地域を中心に事業を展開。教育機会の拡大とICT人材育成を通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。

URL: https://www.castalia.co.jp/