2万人の小学生を対象にしたイラクでのプログラミング教育プロジェクト、JGC Code Education を開始

 日揮グローバルとキャスタリアによる共同プロジェクト。イラク・バスラ州の公立小学校約200校、合計2万人を2年間で教育し同国の将来的なIT技術人材の育成に貢献目指す

キャスタリア株式会社(代表取締役:山脇智志、本店:長野県塩尻市 東京本社:東京都港区 以下「キャスタリア」)は、海外でプラント・施設の設計・調達・建設事業を行う日揮グローバル株式会社(代表取締役社長執行役員:ファルハン・マジブ、以下「日揮グローバル」)と共同でイラク共和国(以下「イラク」)バスラ州で公立小学校でのプログラミング教育プロジェクト、JGC Code Educationを2022年3月6日より開始いたしました。今後2年間で約2万人の生徒への授業を行って参ります。


■実施内容
・バスラ州の公立小学校約200校の4、5年生を対象、90分間の授業
・現地で雇用したイラク人スタッフを訓練、全員が有名国立大学のコンピュータサイエンスおよびエンジニアリング学部の卒業生
・プログラミング教育用マイクロロボットOzobotを100台以上導入
・プログラミングの基礎を学ぶためのアラビア語での教材
・紙飛行機の折り方や歯磨きの仕方による「手順」、Ozobotとカラーコードを使って学ぶ
・地元教育委員会とも提携し、教員にも講習を行う予定

授業は全てイラク現地で雇用したスタッフで行われる。できるだけ手を動かして学ぶカリキュラムで構成。

上越教育大学大森教授監修の当プロジェクト専用のアラビア語の教材。紙飛行機の折り方で手順を学ぶ。


■意義
イラクは戦後の学力低下が顕著であり若者の人口増加も相まって特にバスラ州では教育に対する投資が不足しており、STEMや21世紀型教育と呼ばれる最先端の教育の提供はままならない状態です。また、若者の失業率も非常に高く、大学を卒業しても就職が難しい状況です。そこでITスキルとしてプログラミングを学ぶことは将来職へ直結します。
また当プロジェクトのために現地にて人材を雇用し、訓練育成して講師として活動しています。

オゾボットとカラーコードで順序処理の基本を学ぶ。

学校は砂漠の中に建てられていることが多く、多くの生徒は何キロも歩いて通学する。


■イラク・バスラ製油所近代化プロジェクトについて
イラクは世界有数の産油国ですが、現在操業中の2つの製油所は、戦災や老朽化により生産能力が低下しており、国内の石油製品需要を賄えず、ガソリン等の石油製品を輸入せざるを得ない状況となっています。今回、既存のバスラ製油所の隣接地に装置を新設することで軽油を増産します。
本プロジェクトの遂行に際し、延べ1,000人以上のイラク人に対する技能研修の実施と、約7,000人のイラク人技能労働者の雇用を予定しており、プロジェクト完工後には操業要員として2,000人以上の雇用創出効果が見込まれているため、イラクにおける失業問題の解決にも貢献します。
参照:日揮ホールディングス株式会社 2020/08/12発表ニュースリリース
https://www.jgc.com/jp/news/2020/20200812_1.html

■日揮グローバルのCSR事業について
日揮グループでは、企業グループとして取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「世界各地域における共創共生」を掲げ、新興国、特にプラント建設国における地域貢献事業に積極的に取り組んでおられます。上記のバスラ製油所近代化プロジェクトでは、建設事業の円滑遂行のために地域との協調が欠かせません。日揮グローバルは、現地のニーズに沿った長期的な地域貢献として子供・学生への教育機会の提供が効果的であると考えており、海外における豊富な実績と先進教育事業のノウハウを有したキャスタリアを事業パートナーとして選定いただきました。

■キャスタリアについて
キャスタリア株式会社は“教育×ITで社会課題を解決する”をモットーに、 新たな学びを創出する企業です。 モバイルラーニングプラットフォーム「Goocus」を開発し企業や教育機関に提供しています。 独自のプログラミング教育教材と合わせ、日本のみならず中東・アフリカ地域を中心に事業を拡大しています。
URL : https://castalia.co.jp/ja/